海上自衛隊の護衛艦「いなづま」が、山口県の周防大島沖で航行不能になる

1月10日午後、海上自衛隊の護衛艦が山口県沖の瀬戸内海を航行中に身動きができない状態になったという。海底の岩などに接触したとみられ、海上自衛隊や海上保安庁が詳しい状況を確認している。

10日午後0時10分ごろ、海上自衛隊の護衛艦「いなづま」が、山口県の周防大島沖の瀬戸内海を航行していたところ、身動きができない状態となった。

海上保安庁によると、護衛艦のスクリューが海底の岩などに接触したとみられ、自力で航行できない状態となり、その場でいかりをおろして停泊しているという。

けが人はいなかったが、周囲には少量の油が漏れたため、回収作業を進めている。

「いなづま」は呉基地の第4護衛隊に所属していて、海上保安庁によると、整備などのために広島県内のドックに入っていて、10日、試験運転をしていたという。

「いなづま」は、「船体に大きな振動があった」として午後0時半ごろ、海上保安庁に通報したということで、海上自衛隊や海上保安庁が現場に船舶を派遣して詳しい状況を確認している。

現場の海域を管轄する広島海上保安部によると、身動きができなくなった海上自衛隊の護衛艦「いなづま」は、尾道市の因島にある造船大手「ジャパンマリンユナイテッド」の造船所で整備を行っていたということで、10日午前7時45分に試運転のために出発し、座礁した現場付近で折り返して呉地方総監部に戻る予定だったという。

護衛艦には乗組員など190人が乗っていたという。

護衛艦からはタービン油がおよそ900平方メートルにわたって海に漏れ出たが、吸着マットなどを使い、10日夕方までにほぼ回収されたという。

海上保安庁によると、現場は山口県周防大島町の沖家室島の沖合で、潮流が速く、浅瀬が比較的多い海域だという。護衛艦のスクリューが海底の岩などに接触したとみられ、海上保安庁は巡視船艇を派遣し、原因を調べるとともに、周辺に漏れ出た少量の油を希釈する作業を行っているという。

海上自衛隊の護衛艦は、これまでにも浅瀬に乗り上げるなどして、自力で航行できなくなる事故などが起きている。このうち2005年4月には、沖縄県の沖合を航行していた護衛艦が浅瀬に乗りあげて動けなくなり、当時の艦長が注意を怠ったとして戒告の処分を受けた。

また、2013年1月には、青森県の沖合を航行していた護衛艦のスクリューが、定置網に絡まっておよそ10時間にわたり動けなくなり、海上保安部が当時の航海長を業務上過失往来危険の疑いで書類送検した。(NHK広島)

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